2018.11.16
  リスクと事例
AIに奪われやすい仕事 事務処理の「作業」を代替
人工知能(AI)時代の職業教育のあり方について考えていきたい。
いわゆる単純作業という部類の仕事は、結局、7~10の異質な作業の集まりであり、しかも物理的なタスクが伴う。
ゆえに、それらの自動化には7~10のメカトロニクスが必要となり、そのコストも相当かさむことから機械代替は難しい。
同様に現状のAIは対人折衝もなかなかこなせない。
クリエイティブな仕事もあまり強くはない。
だから、顧客対応を行う営業や、周囲に気配りするタイプの庶務・秘書、企画系の仕事などもなくならない。
ということで、人間の牙城として残される職務領域は大きい。
ではAIで代替されやすい仕事とは何か?
それは、「コンピューターの中で完結し、メカトロニクスもホスピタリティも不要な仕事」となる。
その最たるものが事務処理だ。
たとえば、請求・支払業務などは現在、やはり人手が必要となっている。
それは、同じ請求書でもフォームは会社により異なり、そこに使われる言葉も、たとえば「請求額」「お支払額」などと一様ではない。
しかもそれらは、郵送・ファクス・PDFなど様々な形態で取り交わされる。
だから人間の目でそれを判断して、入力していかなければならない。
ところがAIは、こうした文字情報を読み解き、様々な形態を認知し、例外処理なども自ら学習していくことができる。
しかも、この仕事は物理的業務がほぼない。
そのため、近いうちにすべてを自動化・機械化していくだろう。